旧約聖書・モーセ5書
科学書ではない、霊感により得た書
Contents
律法
旧約聖書の最初の五書を
「モーセの五書」と呼ぶ。
これは、モーセの著作だと言われている、
天地創造は、
モーセはアダムも見ていないのに、
なぜ彼は書けたのだろう。
何が資料だったのか?
以下に神学者の見解を紹介します。
資料の第一は、モーセの生涯の記録です。
①40年才までに当時最高峰の文明国であったエジプトの学問を身につけました。
②40~80才まで彼はミデヤンの荒野で羊飼いとしての苦難の体験を積みました。
③80~死までの40年で彼は出エジプトのリーダーとして神に用いられました。彼自身の体験に基づく記録が多く出て来ます。
資料の第二は、先祖達が残した記録です。
ヘブル人(ユダヤ人)たちは、記憶の民、記録の民です。彼らは、各世代に起こった出来事を記録として残していました。モーセは、先祖から伝わる資料を編集者の目で吟味し、活用しました。
第三は、神からの啓示です。
人間には知り得ないような真理を神が示される場合は、それは啓示です。天地創造物語は、人間には知り得ない真理です。モーセがそれを記録することができたのは、神からの語りかけがあったからです。
「啓示」は「霊感」で伝えられます。
神は、人間という器を用いて聖書(神の計画)iを伝えました。聖書の各著者(およそ40名)の特徴、体験、言葉使いなどを生かして、各書を書かせました。神の言葉の導きを「霊感」と言うのです。そういう意味で、聖書の真の著者は神です。
「聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です」(2テモ3:16)
モーセは、神の啓示によって自分では見ていないことを書くことができました。
キリスト教的解釈
ユダヤ教と異なります。
Godと
Devilの
葛藤に始まり、
その終結までの
歴史哲学史。
聖書を知る時、
今と過去と未来が
繋がってきます。
一人一人に問いかけ、
人類に問いかける書が
聖書です。
創造主
<father+ son+Holy spirit=God>の
被造世界
<Created world>
人類を含む森羅万象に対する
最善の計画を阻止しようとする
「Devil Spirit」は、
龍であり、古い蛇であり、
悪魔
<誤った証拠で責めてくる者>であり、
サタン
<糾弾する者>であり
<神に敵対す者>として
聖書に登場します。
GodとDevilの葛藤は、
天地で行われ、Devilが人類を支配する始まりが「1.創世記2章」からです。
その終末はユダヤ教の禁書「66.ヨハネの黙示録」で、創造主によるDevilの完全排除と森羅万象の清浄化によって「新しい天と地の創造」で完結する壮大な「人類と一人一人私たちに「生きる意味と生きる使命」を問いかける書でもあります。
1.創世記
1 人類の歴史(1~11章) |
1-1天地の創造(1~2章) |
1-2アダムとその家族(3~5章) |
1-3ノアとその家族(6~11章) |
2 イスラエルの歴史(12~50章) |
2-1アブラハム(12:1~25:18) |
2-2 イサク(27:1~36:43) |
2-3 ヤコブ(27;1~36:43) |
2-4 ヨセフ(37;1~50:26) |
3 神が天地創造:キリストは神の言葉 |
4 神の計画が始まり黙示録で完結する |
2.出エジプト記
1.エジプトで苦しむイスラエル (1:1~12:36) |
2.シナイ山に移動するイスラエル (12:37~18:27) |
3.神と契約を結ぶイスラエル (19:1~40:38) |
3.レビ記
1 罪の処理の為の捧げ物(1~10章) |
2 汚れからの分離の命令(11~24章) |
3 祝福の約束(25~27章) |
4.民数記
1.古い世代の崩壊 (1~20章) |
2. 新しい世代の出現 (21~36章) |
5.申命記
1.過去の回顧(1~4章) |
2.律法の解説(5~26章) |
3.未来の展望(27~30章) |
4.指導者交代(31~34章) |
歴史書
イスラエルの繁栄と滅亡
申命記の最後で、モーセからヨシュアにリーダーシップが移行した。ヨシュア記は、イスラエルの民を約束の地に導き入れる物語です。
ヨシュアが死んで以降のイスラエルの民の歴史を取り上げている。彼の指導のもと、土地が各部族に分割された。民は、約束の地に入った。
士師記の時代に起こった出来事が記されている。イスラエル人たちが不信仰に陥っている中で、異邦人の「女ルツ」が信仰に生きた。
サムエル記全体は、前1120年頃から約150年間の出来事を記している。士師時代に政治的、宗教的、道徳的崩壊が進んだ。王政時代への移行を説明する書。
ダビデの晩年、ソロモンの統治、知恵、栄華、神殿、名声、背教と死までの歴史からの教訓(歴史観)を教えようとしている書。
歴代誌第一の内容は、サムエル記第一と第二に対応している。歴代誌第二の内容は、列王記第一と第二に対応している。再記述により整理・追加が行われる。
エズラ記は、イスラエルの民の霊的、信仰的歴史である。バビロン捕囚は70年続いた。そこから帰還した民の生活を描いている
14年後(前444年)、ネヘミヤがエルサレムに帰還した。城壁を再建した。イスラエルの民の社会生活と経済生活を確立させた。
エステル記は女性の名が書名になっている。ペルシャ帝国時代の物語です。エズラ記の6章と7章の間の出来事を記述している。
詩歌書
知恵と愛の歌
18 ヨブ記
19 詩編
20 箴言
21 伝道の書
22 雅歌
預言書
神から言葉を預かった者たち
23 イザヤ書
24 エレミヤ書
25 哀歌
26 エゼキエル書
27 ダニエル書
28 ホセア書
29 ヨエル書
30 アモス書
31 オバデヤ書
32 ヨナ書
33 ミカ書
34 ナホム書
35 ハバクク書
36 ゼバニヤ書
37 ハガイ書
38 ゼカリヤ書
39 マラキ書