未来完了形:

ユダヤ人の世界観



1.ユダヤ人は救われた民
最も高次の天は、神の存在する場所で天国とも呼ばれます。2番目に高次の天は、神の裁きを受ける場所で、ゲヘナ(Gehenna)または地獄と呼ばれます。3番目の天は、物質的な世界であり、神の善意によって維持されています。

2.イエスの言葉を否定※悪魔は存在しない
神の全能性と人間の自由意志を前提とし、神が「悪」を許容する考え方です。人間が悪を行えば、神は勝手に裁くのです。だから、行いを正しく神との距離を近くする努力(律法に準じた生活)をするのです。

3.エバの誘惑は人間の自由意志
エバが誘惑を受け入れた出来事は、人間が自由意志を持つ存在であるというユダヤ教の信仰を示す重要なエピソードです

4.イエスの否定(GodとDevilの葛藤)
DevilとDevilに支配された人類とGodとの葛藤の中に歴史があります。この葛藤は、まず、ユダヤ人がユダヤ人イエスを殺すのです。しかし、新約聖書66でイエスはi再臨を預言します。

5.イスラエルはイエスを肯定する時
救世主イエスの再臨は、イスラエルが国を持ち、世界が大艱難の時代に入り、イエスを改めて救世主と仰ぎ信仰するユダヤ人によって、人類が救われ、反キリストに従う人類は、神の怒りより、永遠の煉獄へと落ちてゆく。

ユダヤ人とイエスが最終的に未来歴史を完了させる。「離散の民ユダヤ人が1948年建国」~未来の歴史は既に完了形で語られている。古い世は終わり新しい世が始まる。人類の魂は「神の怒り」を知らねばならない。


キリスト教の世界観

旧約聖書(創世記1~3章)

創造主とは
無から有を創造する「I am who I am」で、時間に支配されていない。物質界を超越した霊的存在(God)です。

天使とは
最初に霊的存在であり、知性を有し、コミュニケーション能力が、与えられている天使(angel)が創造されました。天使は(第一天:スカイ,第二天:宇宙、第三天:神の座を行き来することが許されていました。

天使の数は
新約聖書ヨハネの黙示録5章11で、「私は見た。そして御座と生き物と長老たちの周りに、多くの天使たちの声を聞いた。その数は万の数万倍、千の数千倍であった。」

人間とは
天地が創造され、地を管理する神の「民」(人間)が創られました。地球の管理者としての人間には【創造主】に対する説明責任がありました。神の国の統治形態は、神政政治と呼べます。


人間の尊厳の根拠は
神のかたち」に創造され「神は言葉」を「すべての人間に与えた霊性」を通して「伝え合えるように」しました。被造世界は「非常に良かった」のです。


なぜ呪われた世界となった?

聖書とは
歴史哲学です。「Kingdom of GodとKingdom of Devils」の葛藤史です。聖書は、将来に希望をもたらす書であり、被造世界は、「非常に良かった」という状態で始まったが、現状の被造世界は、呪われた状態にあります

■Devilとは、
どこから生まれたのでしょうか?

生まれは天使
神によって創造された最高位の天使のひとりであった。彼は、自らの力と美を過信し、自分も神のようになりたいと思った。神に反抗し、自らが支配する王国を造ろうとした。

堕天使となる
結果、「守護者ケルブ」が、サタン(敵対者)と呼ばれるようになった。しかし、サタンには神のように無から有を創造する力はなかった。①天的領域を支配するために、天使たちを誘惑し②地上的領域を支配するために、人間を誘惑した。

聖書では、4種類の言葉で出て来る。
(ドラゴン)②古い蛇(オフィス)③悪魔(ディアボロス)「誤った証拠をもって責めてくる者」という意味。
サタン(サタナス)「糾弾する者」「敵対者」という意味である。

ヨハネの黙示録12:4では
その尾は天の星(angel)の三分の一を引き寄せて、それらを地に投げ落とした。また龍は、子を産もうとしている女(イスラエル)の前に立ち、産んだら、その子を食べてしまおうとしていた。

天の星とは、
天使のことである。サタンは、神について嘘を吹聴し、天使の3分の1を自分の側に付けた。その結果、天使の3分の1がサタンに従い、堕落した。これらの【堕天使】たちは、「悪霊」と呼ばれるようになった。


サタンの人間支配戦略

人間を組織的に堕落させる
マタ12:24~26。今やサタンは、「悪霊どものかしら」と呼ばれている。悪霊どもを組織化し、地上の「神の民:人間たち」を攻撃し始めた。人間を誘惑して堕落させた。

創世記から始まる
「創3:1~5 さて蛇は、神である【主】が造られた野の生き物のうちで、ほかのどれよりも賢かった。蛇は女に言った。「園の木のどれからも食べてはならないと、神は本当に言われたのです。Gen 3:2 女は蛇に言った。「私たちは園の木の実を食べてもよいのです。

Gen 3:3 しかし、園の中央にある木の実については、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ』と神は仰せられました。」Gen 3:4 すると、蛇は女に言った。「あなたがたは決して死にません

Gen 3:5 それを食べるそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです。」サタンは蛇を通して、先ずエバを堕落させ、次にアダムも堕落させた。

サタンは、「神のようになろう」という野望を抱いたので堕落し「悪霊の堕天使」となった。人間もまた、同じ野望を抱いたために誘惑に乗り、堕落した

神への反抗の結果は
①人間は、罪を犯し、霊的に死に、神との関係が断絶された。(創2:16~17)。②人間は、神に敵対するようになった。(ロマ8:7)➂人間は、堕落した瞬間から、生から死に至る劣化の人生プロセスが始まった。④人間は、事故、災害、暴力などによっても死ぬようになった。(Rom 5:12)⑤人間は、地上を管理する特権を失い、自然界の搾取者となった。(創3:17~18)。⑥人間は、今に至るまで、ともにうめき、ともに産みの苦しみをしています。(Rom 8:22)


人間は、神の民から、悪魔の民になった
①人間は、生まれた時から(キリストを除いて)神に敵対する性質を宿して誕生する。②人間は、新しい生まれ変わりを経験しない限り、悪魔の支配に従って生きる。③人間は。悔い改めなく歩むなら、いずれサタンと同じ裁きを受ける(黙20:10、15)。

サタンは、「この世を支配する者」となった
(ヨハ12:31、14:30、16:11)①それゆえサタンはイエスを試みにあわせた。(Luk 4:5 ,6,7)⓶サタンに支配されて進展する歴史➂神は、サタンを直ちに粉砕することはしなかった。

何故、サタンを裁かないのか?
①神は、被造者である人間を愛し、堕落した彼らを救おうとした。⓶神は、人間を救う計画を立てていた。➂最後の審判で、サタンと不信仰な人間を、天地から永遠追放することも決めていた。
 


何故、ヨハネの黙示録は未来完了形で終末預言されるのか?
1,創造主は、イエスを通して起こる事実を、人間に教えておく。
2,人間に悔い改めをもたらすため、神の裁きがあることを伝えた。
3,命の水が欲しい者は来なさい。イエスを受けいれなさい。永遠の命を与えますと伝えた。

66.Revelation
ヨハネの黙示録 全22章詳細解読